2ntブログ
シネマユニットガス高槻彰の事務所日記
よく行く飲み屋でのこと。そこの常連で“二回東大に入った男”がいる。最初が理学部、二度目が医学部です。一度でも入るのが難しいのに、二度もです。自分なんか家が近いという以外、何の関係もない夢のまた夢の大学です。現在30代半ばの彼は予備校の先生をしているが、頭の回転が速くそのため話しもできるので、いつも楽しくさせていただいている。敵わない人の一人です。

あるとき、その東大さんと飲んでいるとカップルが入ってきた。話しの雰囲気で察すると、奥さんもいる40代の会社員と未婚OLという不倫カップルのよう。店が小さいので話しが聞こえてしまうのです。OLに対し、なにかを責めたりタバコを買いに行かせたりと、やけに彼女を邪険に扱っている印象を受ける。「お前なあ、ふざけんなよ」「ちょっとタバコ買ってこいよ」しかしOLはその男の言いつけに従順なのだ。従順というよりは笑顔で余裕さえ感じられた。態度は男が偉ぶっているけど、女には余裕がある・・・。奇妙な印象だった。自分はあまり関わり合いたくので背中を向けていた。

帰る時間になり東大さんと一緒に店を出ると、その不倫の男だけが店から出てきて、僕たちの前を一人ゆっくりヘベレケになって歩く。「ははあ!」と思った。彼女を邪険に扱う態度、でも彼女は余裕ある笑顔。おそらく40代の男は彼女を邪険に扱いつつも甘えてるんだ。彼女が自分を愛してるのが分かってるから邪険に扱う余裕があるんだ。
それがわかると、隣を歩く東大さんに言う。「前を歩くさっきの不倫男はなぜ、あんなにヘベレケなのか、わかる?」東大さんはキョトンとする。「あれは演技なの。見ててごらん、会計を済ませたOLが追いつくから」するとその通り走るハイヒールの音が聞こえてきて僕らを追い越してゆく。OLがヘベレケの不倫男に追いつき介抱する。本当はたいして酔っていないのは彼女もお見通しなんだろうが。

それを見ていて東大さんはびっくりする。「高槻さん、どうしてわかるの!」
AVで長年、女を扱ってきたからわかるのであるが、東大さんに初めて勝てた瞬間だった。でも勝てたなんていってること自体、まだコンプレックスの塊ですね。

テーマ:日記 - ジャンル:アダルト

// HOME //  NEXT
Powered By FC2ブログ. copyright © 2005 シネマユニットガス高槻彰の事務所日記 all rights reserved.
プロフィール

AkiraTakatsuki

Author:AkiraTakatsuki
シネマ・ユニットガス

リンク
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索

RSSフィード