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シネマユニットガス高槻彰の事務所日記
妻が5ヶ月くらい自宅療養していました。原因は爪切りでした。猫用の爪切りで、自分の足爪を切っていたら、深爪して、化膿しました。痛くて靴も履けない、歩くのもやっと。数日経っても、数週間経っても、まったく治らない。病院嫌いの妻は、自宅で治すと決めました。本人が言うには体内に入った動物の毒が原因だそうです。妻は元々、漢方などの東洋医学に詳しかったのです。
毎日の食事などの買い物は私の仕事になりました。妻の好物は「のり弁当」でした。安くて手軽なので助かりましたが、一つだけ特別に注文しなければならないことがありました。「のり弁当」には、敷きつめた海苔の上に、白身魚のフライと揚げ竹輪が一つずつのっています。妻は白身魚の代わりに、竹輪を二つ、つまり竹輪を三つにしてほしいと言います。いつも自分は店員にそう頼んでいると。自分が買い物係になって困ったのは、竹輪を三つにしてもらうことでした。
弁当屋さんの店員に、「白身魚は要らないので、その代わり竹輪を三つお願いできませんか」と頼むと、白身魚と竹輪の一対一の交換はしてもらえるのですが、竹輪二つとのトレードはあまりしてもらえない。
自分なら必ず竹輪三つになるのに、僕だと二つしかもらえない。買ってきてもらってるから仕方ないと妻からの文句はありませんでした。あるとき、竹輪が一つだけの時がありました。白身魚もなく竹輪一つだけ。店員が白身魚だけ要らないと聞き違えたようでした。妻は怒り出しました。「今すぐ竹輪二つもらってきて!あなたが行けないなら、私が行く」その時、妻の足はもう治っていました。その日、会社で仕事していると妻から電話がありました。「弁当屋さんに行って、竹輪を二つもらってきたわよ。気持ち良く出してくれわよ」
妻は決してクレーマーではありません。少しうるさいだけです。どの店に行っても店員とは仲良くやっています。
竹輪一本の出来事は、タフな彼女らしいと思いました。

似たような話を村西監督から聞いたことがあります。やはり奥さまについてのことです。家族でデパートに行った時のこと。奥さまがトイレに行ったら長い列がありました。我慢できなかったのか、奥さまは列には並ばずに、急に足を引きずりびっこのふりをして隣の障害者用のトイレに入って行ったというのです。それを見た村西監督は、「さすがに俺の妻だ」と笑って話しておりました。
そこまでやるなら自分も許しちゃいます。さすがは村西監督の奥さま、タフだと思いました。

妻がタフだと本当に救われます。バブルの頃「もし仕事が破綻して貧乏になったらどうする?」と話したことがありました。妻は「屋台の焼き餅売りでもするわよ。そういうことなら何でもする」もう昔の会話なので、今はどうかわかりませんが、救われたことだけは確かです。

テーマ:日記 - ジャンル:アダルト

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