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シネマユニットガス高槻彰の事務所日記
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震において被害にあわれた地域の皆様に、謹んでお見舞い申し上げますとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。一日も早い復旧・復興を、また災害援助の皆さまにつきましても、努力が報われるますことを心よりお祈り申し上げます。

この度の災害で、数多くの海外のメディアが日本を報道しました。多くの国なら、略奪が当たり前の光景になることでしょう。略奪に走らない日本人を称える報道もあると聞きます。被災した商店などに、日本人は略奪に走ることはありません。「誰も見てないから略奪してもいいだろう」「こうなったら得した者が勝ち」などと、多くの日本人は思わないと思うのです。(一部の例外もいますが)。よその国より貧富の差がないとか、島国で一致団結する気持ちが強いなど、いろんな理由がありますが、自分は武士道や恥の精神など古い日本の教えが心の中に残ってあるからではないかと思うのです。

作家の司馬遼太郎氏は心ある日本人を書き続けてきました。しかし昭和になってからの日本人には魅力がなくなり、小説が書けなくなったと嘆いておりました。政治家・軍人・官僚体制が生まれ、日本国民の中にあった大切なものがなくなってしまったからでした。

石原慎太郎東京都知事は記者会見で「スーパーになだれ込んで強奪するとかそういうバカな現象は、日本人に限って起こらない」としながらも、「日本人のアイデンティティーは我欲になった。津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。積年たまった日本人の心のアカをね。これはやっぱり天罰だと思う」と語った。この発言は暴言として非難を浴び、石原は謝罪訂正することになった。言いたいことは分からないではないが、あんたに言われたくない、と思う。

津波で家を流された被害者のおじさんがインタビューに「自分だけが被害者ではない、他に苦しんだり亡くなってる人だってたくさんいるんだ」という我欲のない答えを見ていると、司馬遼太郎氏は亡くなってしまったが、こういう局面で日本人の心に残っている大切な何かを感じます。
いろいろ学ぶことは多いです。日本人もまだまだ捨てたもんじゃない。

まだまだ先は長いですが、日本人ならきっと乗り越えられます。みんなで頑張りましょう。
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