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シネマユニットガス高槻彰の事務所日記
村西とおる監督のドキュメントを撮っているのは以前もお伝えしました。日本を代表するAVの象徴みたいな方ですから、皆さんご存知のことでしょう。 以前から日本のAV業界をドキュメントしたいと思っていました。一回だけお会いしたことがある村西監督を撮ってみたいとふと思いたち電話したのがもう一昨年のこと。早速お会いして「もう何でも協力します!」「男優でもなんでもやりますよ」との言葉をまともに信じた私。 早速「村西とおる出演AV」を撮ろうとV&Rで仕事を決めたが、半年経っても“村西監督がAV女優とセックスする絵”を撮らせてもらえない。埒があかないのでV&Rは出資分を返金してくれと言いだし、AV作品化は白紙に戻る。しかし私にとってはV&Rの撤退はラッキーであった。V&R(ビデ倫審査が必要)で撮影する際に生じる表現の不自由さに、不安を感じていたからです。通 常の仕事は別だが、この作品だけは妥協をしたくなかった。この段階で自主製作を決めた。

最初、撮影の進行はうまくいっていた。何かある度に村西監督自身から電話が入る。「役者として呼ばれた撮影があるので現場取材にいらっしゃい」「インタビューがあるので君も同席していい」「家族でセブ島に旅行に行くので一緒にどうですか?」などなど。私に対する気の使い方に器の大きさを感じる。

村西監督から送られていた50時間以上に及ぶ未編集のビデオテープがあるのだが、その頃その編集がようやく終わった。1996年に撮影したVシネのメイキングであった。「それを好きに編集して君の作品として世に出していい」と言われていた素材テープであった。初めはその素材の編集は、自分が撮ったものではないので気が乗らなかったのだが、見ているうちに生々しい村西監督が写 されていたので編集が楽しくなっていた。監督からは「このままじゃ売れない。私の撮った作品なんでも出してあげるから、私のセックスの映像をメイキングの中身とは無関係に入れて売れる商品になさい」との、気前のいいお言葉をいただく。

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