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シネマユニットガス高槻彰の事務所日記
ドキュメンタリー映画を観た。捨てられた、また野良の犬猫たちの「行政処分」の日本の現在を描く映画です。以前、TVで観たドキュメンタリー番組(http://akiratakatsuki.blog.2nt.com/blog-entry-85.html)で紹介されていた動物ボランティアの方々も出演していた。
その映画の中で、捨てられたたくさんの犬をボランティアで養う初老の男性が言う。「マスコミで取り上げられた当初はいくつもの動物慈善団体がやって来ては、その悲惨さをアピールして寄付を募るが、募金が集まるとすぐいなくなってしまう」金が集まりそうなところを見つけてはやって来て、金だけ募る。慈善事業を名乗る偽善者が少なくないのだ。

フィリピン・マニラのゴミの山(スモーキーマウンテン)に住むスラムの人々をテーマにドキュメンタリー映画を撮っている日本人がいる。監督のS氏は、25年前に同期のAV監督だった。当時S氏は、仕事のやり口が強引で周囲からは疎んじがられていた。協調性があるのが必ずしもいいとは思わないが、彼のやり方は自分さえ良ければいい独善的だった。いつしか彼はいなくなっていた。
しばらくしてTBS筑紫哲也のニュース番組でS氏の姿を見た。フィリピン・マニラのスモーキーマウンテンに住むスラムの人々をテーマにドキュメンタリー映画を撮っているという報道だった。その映画は観ていないし、慈善事業を名乗る偽善者とは言わない。ただ、彼らしいと思った。行政から、また募金で製作費を募る、そのたくましさに対してである。そのくらい強くならないといけないのかもしれない。

話は野良犬猫たちのドキュメンタリー映画に戻る。その映画はまったく食い足りなかった。
野良の犬猫たちの現状をあまり考えたことがなかった(普通の)人が撮った映画なので、監督が現状を知るだけの映画だった。そんなのは映画にしないで、一人で勝手にやってほしかった。動物愛護を謳うなら、日本の捕鯨船を攻撃するシーシェパードを擁護したり、野生動物を食用にするアフリカの原住民を非難する、物議を醸すくらいの面白さを期待してしまう。そんなことを思うのは、自分がなんでもありのAVの世界の人間だからなのだろうか。

テーマ:日記 - ジャンル:アダルト

監督の数だけ作品には個性や想いが出るものだと思いますよ。

AVとか関係無いと思います。

高槻監督がドキュメント撮ったら…。
なんか凄い作品が出来上がる様な気がします。
【2010/03/13 Sat】 URL // ひろ(大泉戦車隊) #- [ 編集 ]
分野は違いますが、映像を撮る側について初めてわかったことは…
放送されない部分のほうがよっぽど印象的だったり面白い映像だったりします。失敗や笑い、作られてない人間性があるから。
もしかしたら、AVはホントの盗撮が1番面白いのかななんて思っちゃいました(笑)
【2010/03/13 Sat】 URL // ふじこ #JalddpaA [ 編集 ]
ふじこさんと同じ印象をドキュメンタリー作品には感じてます。
そして、AVに限らずそれに近いアングラと位置づけされている分野って
限りなく様々な事を表現出来ると思います。
昔はそういうの結構、沢山あったんですけどね。
売れなければ作り続ける事は難しいのはよく分かりますが
真実ありのままをお見せしてくれる映像って昔に比べて無くなったんじゃなかろうかと感じてます。
俺も高槻監督がドキュメント作成したら、凄い作品に仕上がるんだろうなぁ・・・と思ってます。
【2010/03/15 Mon】 URL // フリンカム #99DFA69w [ 編集 ]
ひろさん、コメントありがとうございます
そうですね、監督の数だけ作品には個性や想いが出ます。
誰だったか、「映画はどうしても監督の品格や人生や素が出てしまう」と仰った映画監督がおりましたが、その通りでしょうね。

自分も見透かされないように頑張ります(汗。
【2010/03/17 Wed】 URL // Akira Takatsuki #- [ 編集 ]
ふじこさん、コメントありがとうございます
AVの盗撮ですか。鋭いですね(笑。

自分も抜く映像は、公式のAVよりは本物の素人投稿とか、盗撮だったりします(汗。
【2010/03/17 Wed】 URL // Akira Takatsuki #- [ 編集 ]
フリンカムさん、コメント等ありがとうございます
励みになるコメント、ありがとうございます。
自分をもっと磨かないといけないですね。
今後またコメントお願い致します。
【2010/03/17 Wed】 URL // Akira Takatsuki #- [ 編集 ]
シネマユニットガスで爆乳外国人や褐色肌の爆乳も見てみたいです。
【2010/03/18 Thu】 URL // 爆乳 #- [ 編集 ]
爆乳さん、コメントありがとうございます
爆乳外国人や褐色肌の爆乳、いいですよね!
撮りたいとずっ~と思っています。
見たこともない大きさの天然のおっぱいをいつかは撮りたいです。
日本に呼んで、ついでに撮影会をしたりしたいです。
【2010/03/18 Thu】 URL // Akira Takatsuki #- [ 編集 ]
ドキュメンタリー
高槻監督の言われる食い足りないドキュメンタリー。
これ教育映画に良くあるようなやつなんじゃないですかねえ。
確かに知識は伝えますが・・・・なんか見ていて眠くなる(-_-;)ような作品。

きっと作品には監督の立つところの視点と、作品を手がける技量の両方がものを言うんですね。技量が高くとも視点が中途半端だとインパクトなし。

ベテランになるとはこの技量が高くなった方を指すのでしょうが、新たな視点を模索するのにはかなりのパワーが必要なのかもしれませんね。たゆまない努力というやつでしょうか。作品を作るのはこれがしんどいような気がします。

大昔の学生のころ8ミリ回したときは技量全然なくても想いだけでなんか撮れちゃうところってあるかもしれません。その思いが続くのが情熱って奴でしょうかねえ・・・・・・・。
歳をとると繰言みたいでスミマセン。監督の新たな作品を楽しみにしております。
【2010/03/24 Wed】 URL // 森のクマ #- [ 編集 ]
森のクマさん
いつもコメントありがとうございます。

森のクマさんの仰る通りです。
言いたいことのない人が撮るとこうなるみたいな作品でした。
TVならまだしも、映画で常識的なことをあたらめて見せられても・・・、映画の意味がないですよね。毒がないというか、つまらない。

森のクマさんも映画撮っていたのですね。自分と同じだったんだ。
これからもよろしくです。

【2010/03/27 Sat】 URL // Akira Takatsuki #- [ 編集 ]
S氏
僕とS氏との出会いは、高槻監督にお会いした頃と同時期だったと思います。男優としてS監督の現場に呼ばれたときでした。

2~3回男優として使って貰ってから、スタッフになりました。今では、貴重な経験をさせて貰ったことに感謝しています。

S氏の営業力は凄かったですが…女の子に話しが伝わっていないことがしばしばで、撮影が流れたこともありました。

それから15年くらい経って、S氏の講演会が被災地でありました。聞きに行こうと会場に向かうと職場の同僚がいました。

本名は内田でないので、ここで「内田!」と呼ばれるのはまずいと思い、講演は聞かずに帰りました。

後で職場の同僚に様子を聞くと、フィリピンの映画の資金集めの苦労話しばかりだったとのことで…

【2012/09/16 Sun】 URL // 内田 #- [ 編集 ]
S氏とも親交があったのですね。
ますます身近に感じます。
【2012/09/20 Thu】 URL // Akira Takatsuki #- [ 編集 ]

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